今回、宮古島の伊良部島にあるダイビングポイントを紹介します。
伊良部島は宮古島本島と伊良部大橋で結ばれた島で、西どなりの下地島とあわせて宮古島ダイビングの中心になっています。
下地島が三大地形をはじめとする大きな地形の島だとすれば、伊良部島は水深の浅いアーチやホールと、カメや回遊魚などの大物が持ち味です。
浅いポイントが多いため、ライセンスを取りたての方でも地形ダイビングを楽しみやすいエリアでもあります。
この記事では、伊良部島の19ポイントを水深とレベルつきで紹介します。
伊良部島エリアの特徴

伊良部島エリアは宮古島の北西に位置し、透明度の高い海と神秘的な地形が人気のエリアです。
伊良部島の特徴を3つにまとめると、次のとおりです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 浅いアーチとホールが中心 | 水深2〜18mのポイントが多く、初心者でも地形を楽しめる |
| 大物と群れが狙える | カメ・イソマグロ・ハナダイの群れなど |
| メインシーズンは春〜夏 | 南風が吹く時期に潜るエリア |
浅いアーチとホールがそろう

伊良部島のポイントは、水深の浅いアーチとホールが中心です。
白鳥ホールやツインホール、サプライズホールは水深2mから入れるため、地形ダイビングが初めての方でも無理なく楽しめます。
一方でL字アーチやワープホールのように水深30mまで届くポイントもあり、経験に合わせて選べます。
| 地形 | 水深の目安 | 代表的なポイント |
|---|---|---|
| アーチ | 5〜30m | L字アーチ/Wアーチ/Zアーチ |
| ホール | 2〜27m | クロスホール/白鳥ホール/サプライズホール/ツインホール |
| 洞窟(ケーブ) | 5〜30m | ワープホール/スネークホール(崖下) |
| 根・リーフ | 5〜30m | ハナダイの根/サージョンリーフ/サバ沖/白鳥崎/オーバーハング |
大物と群れが狙える
伊良部島のもうひとつの持ち味は、大物と魚の群れです。
とくにオーバーハングはカメの遭遇率が高いポイントとして知られています。
| ポイント名 | 狙える生きもの |
|---|---|
| オーバーハング | カメ(遭遇率が高い) |
| L字アーチ | イソマグロ |
| サージョンリーフ | カメ・イソマグロ・ノコギリダイ |
| ハナダイの根 | キンギョハナダイ・アカネハナゴイの群れ |
| ツインホール | キビナゴの群れ |
| サバ沖 | ロクセンスズメダイの群れ・ホワイトチップシャーク |
メインシーズンは春から夏

伊良部島は、南風が吹く春から夏がメインシーズンです。
逆に北風が中心の秋から春は、となりの下地島エリアがメインになります。
| 時期 | 風向き | メインエリア | 代表的なポイント |
|---|---|---|---|
| 春〜夏 | 南風 | 伊良部島 | Wアーチ/クロスホール/ハナダイの根/オーバーハング |
| 秋〜春 | 北風 | 下地島 | 通り池/魔王の宮殿/アントニオガウディ/女王の部屋 |
ただし当日の風向き次第で行き先が変わりますので、どちらの時期でも潜れる可能性はあります。
※その日の風向きと海況によって行けるポイントは変わります。ショップの判断に従ってください。
伊良部島エリアのダイビングポイント一覧
伊良部島エリアの19ポイントを一覧にまとめました。
まず全体を把握したい方は、以下の表からご確認ください。
| ポイント名 | 水深 | レベル | 見どころ |
|---|---|---|---|
| クロスホール | 5〜27m | 初級 | 十字に見える穴 |
| L字アーチ | 20〜30m | 上級 | 巨大アーチ・イソマグロ |
| ワープホール | 18〜30m | 上級 | 約30m続く洞窟 |
| スネークホール(崖下) | 5〜15m | 中級 | 世界でも珍しい形の青の洞窟 |
| ハナダイの根 | 10〜18m | 初級 | 360度オレンジ一色 |
| 白鳥ホール | 2〜10m | 初級 | 光のシャワー |
| Wアーチ | 5〜18m | 初級 | ハート型に見えるアーチ |
| Zアーチ | 5〜30m | 中級 | 複雑なアーチ・イソバナ |
| ツインホール | 2〜12m | 初級 | 青の洞窟・キビナゴの群れ |
| サージョンリーフ | 15〜25m | 中級 | カメ・イソマグロ・ノコギリダイ |
| オーバーハング | 7〜25m | 中級 | カメ遭遇率No.1 |
| 沈船 | 〜20m | 初級 | 海底のカーフェリーとツバメウオ |
| サプライズホール | 2〜12m | 初級 | 浮上して休める隠れ家 |
| 白鳥幼稚園 | 〜20m | 初級 | 幼魚が集まる根 |
| 白鳥崎 | 5〜20m | 初級 | キンギョハナダイ・ハナビラクマノミ |
| サバ沖 | 7〜30m | 初級 | ロクセンスズメダイの群れ・大物 |
| サバ沖ヒルズ | 〜30m | 中級 | 丘のような根と魚影 |
| デンターロック | 〜30m | 中級 | 巨岩と根・マクロ |
| タートルタウン | 〜10m | 初級 | ウミガメ |
※水深とレベルはショップやコースによって異なります。参加前に必ずショップへご確認ください。
伊良部島エリアのダイビングポイント
クロスホール
| 水深 | 5〜27m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 十字に見える穴 |
クロスホールは、水深5mあたりに開いた十字の裂け目から名づけられた定番の人気ポイントです。
ホールの底から見上げると穴が十字に見え、真っ白な砂地に光のシャワーが降り注ぎます。
入口付近ではアカヒメジやノコギリダイが群れ、ホールの中ではアカマツカサやミナミハタンポが群れています。
水深は27mまで取れるため、残圧と深度の管理には余裕をもってください。
L字アーチ
| 水深 | 20〜30m |
| レベル | 上級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 巨大アーチ・イソマグロ |
L字アーチは、L字型の巨大なアーチをくぐるダイナミックなポイントです。
アーチの周辺をイソマグロやエイが通ることがあり、地形と大物の両方を狙えます。
ワープホール
| 水深 | 18〜30m |
| レベル | 上級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 約30m続く洞窟 |
ワープホールは、約30mにわたって続く長い洞窟が特徴のポイントです。
洞窟内ではアカマツカサやカノコイセエビが見られます。
距離が長いため、ライトと残圧の管理が欠かせません。
スネークホール(崖下)
| 水深 | 5〜15m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 世界でも珍しい形の青の洞窟 |
スネークホールは、世界でも珍しい形をした青の洞窟として知られるポイントです。
入口が海に沈んでいるため上からの光が入らず、一般的な青の洞窟よりもさらに青く見えるのが特徴です。
洞窟の途中にエアドームがあり、水面から顔を出してひと休みできます。
洞窟の外ではハナダイが乱舞しています。
ハナダイの根
| 水深 | 10〜18m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 360度オレンジ一色 |
ハナダイの根は、その名のとおりハナダイが根の周りを埋め尽くすポイントです。
アカネハナゴイやキンギョハナダイ、ハナゴイが入り混じり、360度見渡すかぎりオレンジ色に染まる光景は圧巻です。
根の下ではアカククリやロウニンアジ、カスミアジが見られ、プランクトンの多い時期にはマンタが現れることもあります。
白鳥ホール
| 水深 | 2〜10m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 光のシャワー |
白鳥ホールは、天井から降り注ぐ光のシャワーが絶景のポイントです。
光がもっとも美しく差し込むのは昼前後の時間帯です。
Wアーチ
| 水深 | 5〜18m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | ハート型に見えるアーチ |
Wアーチは、2つ並んだアーチのうち1つが、角度によってハート型に見えるポイントです。
水深が浅く流れもほとんどないため、初心者でも地形を楽しめます。
アーチの下に差し込む光のビームもフォトジェニックです。
Zアーチ
| 水深 | 5〜30m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 複雑なアーチ・イソバナ |
Zアーチは、アーチがアルファベットのZ字に見えることから名づけられたポイントです。
壁に付いた赤いイソバナが、青い海の中で鮮やかに映えます。
ツインホール
| 水深 | 2〜12m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 青の洞窟・キビナゴの群れ |
ツインホールは、2つの穴が並ぶ青の洞窟のポイントです。
洞窟の入口にキビナゴの群れが集まり、光と相まって幻想的な景色になります。
サージョンリーフ
| 水深 | 15〜25m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | カメ・イソマグロ・ノコギリダイ |
サージョンリーフは、リーフ沿いを流しながら潜るポイントです。
ウミガメやイソマグロ、ホワイトチップシャーク、ノコギリダイの群れに出会えることがあります。
流れが強くなることもあるため、流れに対応できる経験があると安心です。
オーバーハング
| 水深 | 7〜25m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | カメ遭遇率No.1 |
オーバーハングは、大きく突き出した根が張り出しているポイントです。根の上ではキンギョハナダイやアカネハナゴイが群れています。
その根の周りにウミガメがよく現れることから、伊良部島でもカメの遭遇率が高い場所として知られています。
沈船
| 水深 | 〜20m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 海底のカーフェリーとツバメウオ |
沈船は、伊良部島と宮古島のあいだにある、宮古島からもっとも近いポイントです。荷川取港からボートで15分ほどで着きます。
伊良部大橋が開通する前に使われていたカーフェリーが沈められたもので、いまは魚の漁礁になっています。
船体にはサンゴが付き、人懐こいツバメウオがダイバーの周りを泳ぎます。夏にはスカシテンジクダイやハタンポの群れも見られます。
船内には車両甲板・客室・操舵室があり、中に入れる数少ない沈船です。
サプライズホール
| 水深 | 2〜12m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 浮上して休める隠れ家 |
サプライズホールは、ダイバーだけが知る隠れ家のようなポイントです。
洞窟内で浮上して休むことができ、独特の体験ができます。
白鳥幼稚園
| 水深 | 〜20m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 幼魚が集まる根 |
白鳥幼稚園は、白鳥崎の周辺にある根のポイントです。
名前のとおり幼魚が多く集まる場所で、マクロ撮影に向いています。
白鳥崎
| 水深 | 5〜20m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | キンギョハナダイ・ハナビラクマノミ |
白鳥崎は、伊良部島の西海岸にある白鳥崎(白鳥岬)の沖にある穏やかなポイントです。
キンギョハナダイやハナビラクマノミなど、色鮮やかな魚が多く見られます。
サバ沖
| 水深 | 7〜30m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | ロクセンスズメダイの群れ・大物 |
サバ沖は、伊良部島の沖に広がるサンゴと砂地のポイントです。アウトリーフやイーストコーラルなど、複数の根に分かれています。
浅い根は魚影が濃く、ロクセンスズメダイの群れが見られます。クマノミやハナビラクマノミ、ノコギリダイなども豊富です。
水深30mまで取れる場所もあり、ホワイトチップシャークやイソマグロ、ウミガメといった大物に遭遇することもあります。
サバ沖ヒルズ
| 水深 | 〜30m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 丘のような根と魚影 |
サバ沖ヒルズは、サバ沖にある根のポイントです。
水深は30mまで取れ、根の周りに魚が集まります。
デンターロック
| 水深 | 〜30m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 巨岩と根・マクロ |
デンターロックは、白鳥崎の沖合にある、歯の形をした大きな根が目印のポイントです。名前もその形に由来します。
水深30mまで取れ、ワイドな景観とマクロの生きものの両方を楽しめます。
タートルタウン
| 水深 | 〜10m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | ウミガメ |
タートルタウンは、その名のとおりウミガメを探すためのポイントです。
水深10mまでと浅く、流れも穏やかなので、じっくりカメを追いかけられます。
初心者におすすめのポイント
ライセンスを取りたての方や、地形ダイビングが初めての方には以下のポイントがおすすめです。
いずれも水深が浅く流れも穏やかなので、地形ダイビングの入口としてちょうどよいポイントです。
| サプライズホール | 水深2〜12m。洞窟の中で浮上して休める、隠れ家のようなポイントです |
| Wアーチ | 水深5〜18m。ハート型に見えるアーチがフォトジェニックです |
| 白鳥ホール | 水深2〜10m。天井から差し込む光のシャワーが見どころです |
| ツインホール | 水深2〜12m。青の洞窟と呼ばれる明るい穴で、キビナゴが群れます |
| ハナダイの根 | 水深10〜18m。360度がハナダイのオレンジに染まります |
伊良部島で潜るときの注意点

L字アーチ・ワープホール・Zアーチ・クロスホール・サバ沖は最大水深が30m前後まで届きます。残圧と無減圧時間の管理に余裕をもってください。
洞窟やホールに入るポイントが多いため、ライトは必ず携行してください。中性浮力が安定していないと、地形を傷つけたり視界を悪くしたりする原因になります。
L字アーチやサージョンリーフは潮の流れが出ることがあります。流れに不安がある場合は、無理をせずショップに相談してください。
サンゴや地形には絶対に触れないでください。数十年から数百年かけて育ったものが、一度の接触で壊れてしまいます。
ダイビング後の飛行機搭乗には時間を空ける必要があります。宮古島から帰る日は潜らないなど、余裕をもった日程を組んでください。
よくある質問
初心者でも潜れますか?
白鳥ホールやツインホール、サプライズホールなど、水深2mから入れる浅いポイントが多くあります。
地形ダイビングが初めての方には、伊良部島のほうが入りやすいエリアです。
体験ダイビングでも潜れますか?
水深が浅く波の穏やかなポイントでは、体験ダイビングを受け付けているショップがあります。
ただしポイントはその日の海況とショップの判断で決まりますので、予約時にご確認ください。
いつ行くのがベストですか?
伊良部島のポイントを狙うなら、南風が吹く春から夏がメインシーズンです。
ただし当日の風向き次第で行き先が変わりますので、どちらの時期でも潜れる可能性はあります。
下地島とはどう違いますか?

伊良部島は水深の浅いアーチやホールが中心で、カメや回遊魚などの大物も狙えるエリアです。
一方の下地島には、通り池・魔王の宮殿・アントニオガウディという宮古島三大地形がそろっています。詳しくは下地島エリアのダイビングポイントをご覧ください。
伊良部島の周辺情報
伊良部島・下地島のビーチ

伊良部島・下地島エリアのビーチ7選では、渡口の浜や17END、佐和田の浜など陸から楽しめるスポットを紹介しています。
ダイビングの前後に立ち寄れる場所が多いので、あわせてご覧ください。
下地島のダイビングポイント

橋でつながったとなりの下地島には、宮古島三大地形をはじめとする大きな地形のポイントがそろっています。秋から春はこちらがメインシーズンです。
宮古島のアクティビティ

宮古島には、さまざまなマリンアクティビティがあります。
ファンダイビングや体験ダイビングのほか、シュノーケリングやSUPなどの予約ができます。
気になる方は、「アクティビティジャパン」や「じゃらん」からアクティビティを確認してみてはいかがでしょうか?
宮古島のレンタカー

宮古島観光にはレンタカーが断然おすすめです。
与那覇前浜や伊良部大橋など、絶景スポットは島内に点在しているため、車があれば自分のペースで自由に巡れます。路線バスの本数が少ない宮古島では、レンタカーがあるかないかで旅の充実度が大きく変わります。
人気シーズンは予約が埋まりやすいので、旅行の日程が決まったら早めの予約をおすすめします。
まとめ

今回、伊良部島のダイビングポイント19ヶ所を紹介しました。
伊良部島は水深2mから入れる浅いアーチやホールが中心で、地形ダイビングが初めての方でも楽しみやすいエリアです。
オーバーハングのカメやL字アーチのイソマグロ、ハナダイの根の群れなど、大物と魚影も見どころです。
南風が吹く春から夏がメインシーズンですので、時期を合わせて計画してみてください。
宮古島のほかのエリアのダイビングポイントは、以下の記事でまとめて紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。






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