今回、宮古島の八重干瀬(やびじ)エリアにあるダイビングポイントを紹介します。
八重干瀬は池間島の北方沖合に広がる、日本最大級の卓状サンゴ礁群です。
国の名勝および天然記念物に指定されていて、「日本のグレートバリアリーフ」とも呼ばれています。
伊良部島・下地島が地形のエリアだとすれば、八重干瀬はサンゴと大物のエリアです。
この記事では、八重干瀬エリアの14ポイントを水深とレベルつきで紹介します。
八重干瀬エリアの特徴

八重干瀬エリアは宮古島の北側に位置し、日本でも最大級のサンゴ礁が広がるエリアです。
八重干瀬エリアの特徴を3つにまとめると、次のとおりです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 日本最大級のサンゴ礁群 | 東西16.8km・南北14.5km。大小100余りのリーフが散在する |
| 浅場のサンゴが主役 | 水面から水深15mほどまでサンゴが育ち、とくに水深5m前後が色鮮やか |
| 外洋ならではの大物 | ブルーコーナーやハナダイアーチではバラクーダやロウニンアジが狙える |
サンゴの美しさは宮古島随一

八重干瀬の主役は、なんといってもサンゴです。
水面から水深15mほどまでさまざまなサンゴが育っていて、とくに水深5m前後の浅い場所は光がよく届くため色がはっきり出ます。
写真や動画でもきれいに写るので、水中撮影を目的に訪れるダイバーも多いエリアです。
| 見どころ | 代表的なポイント |
|---|---|
| 枝サンゴの群生 | ユラビジ/コーラルビューティ |
| テーブルサンゴ | ビーマク/タンニャビジ |
| 珍しいサンゴ | ビーマク(樹齢1,000年以上のコモンシコロサンゴ)/アガラガウサ |
| 白い砂地 | ホワイトシティ/エメラルドガーデン |
外洋ならではの大物ポイントがある

八重干瀬は外洋に面しているため、サンゴだけでなく大物(回遊魚やサメなど大型の生きもの)も狙えます。
ただし大物ポイントは流れが出やすく、激流になることもあります。
経験本数が少ないうちは、浅場のサンゴポイントから始めるのが安心です。
| ポイント | 見られる大物 |
|---|---|
| ブルーコーナー | バラクーダの大群(100匹以上になることも) |
| ハナダイアーチ | ロウニンアジ/ウミガメ |
| プロビデンスⅡ | イソマグロ/バラクーダ/ナポレオン |
| ホワイトシティ | エイ/サメ |
ベストシーズンは春から夏
八重干瀬は池間島の北側の外洋にあるため、北風が強い冬は船を出せない日が増えます。
南風が中心になる春から夏がメインシーズンで、海が穏やかな日が多くなります。
春先にはコブシメの産卵、夏にはその孵化やサンゴの産卵といった季節ならではの光景も見られます。
| 時期 | 海況の傾向 | この時期ならではの見どころ |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 南風が増えて穏やかな日が多い | コブシメの産卵 |
| 夏(6〜9月) | ベストシーズン。透明度も高い | コブシメの孵化/サンゴの産卵 |
| 秋〜冬(10〜2月) | 北風で欠航が増える | — |
※海況によって出港できるかどうかは日ごとに変わります。ショップの判断に従ってください。
八重干瀬エリアのダイビングポイント一覧
八重干瀬エリアの14ポイントを、人気の高い順に一覧にまとめました。
まず全体を把握したい方は、以下の表からご確認ください。
| ポイント名 | 水深 | レベル | 見どころ |
|---|---|---|---|
| ホワイトシティ | 〜10m | 初級 | 白い砂地・エイ・サメ・クマノミ |
| ハナダイアーチ | 〜20m | 上級 | アーチ・ロウニンアジ・カメ |
| ブルーコーナー | 〜20m | 上級 | バラクーダの群れ |
| アガラガウサ | 〜30m | 中級 | キャベツ畑のようなサンゴ群生 |
| ビーマク | 〜20m | 初級 | 樹齢1,000年以上のコモンシコロサンゴ |
| ユラビジ | 〜15m | 初級 | 八重干瀬随一のカラフルさ |
| 沈船タグボート | 〜18m | 中級 | 海底のタグボート |
| コーラルビューティ | 〜15m | 初級 | 色とりどりの枝サンゴ |
| イフ | — | 初級 | 浅場・カメ・スカシテンジクダイ |
| プロビデンスⅠ | — | 中級 | アカネハナゴイの群れ |
| プロビデンスⅡ | — | 上級 | イソマグロ・バラクーダ・ナポレオン |
| ハナダイコーナー | — | 中級 | アカネハナゴイ・ホワイトチップ |
| タンニャビジ | — | 初級 | テーブルサンゴ・ハナゴイ |
| エメラルドガーデン | — | 初級 | 砂地の根・小さな生きもの探し |
※水深とレベルはショップやコースによって異なります。参加前に必ずショップへご確認ください。
※「—」は公開情報で水深が確認できなかったポイントです。
八重干瀬エリアのダイビングポイント
ホワイトシティ
| 水深 | 〜10m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 白い砂地・エイ・サメ・クマノミ |
ホワイトシティは、白い砂地にサンゴの根が点在する癒し系のポイントです。
砂地にエイが潜んでいることが多く、サメが通ることもあります。
水深が浅く流れも穏やかなので、初心者でも安心して潜れます。
ハナダイアーチ
| 水深 | 〜20m |
| レベル | 上級 |
| 流れ | ときに強い |
| 見どころ | アーチ・ロウニンアジ・カメ |
ハナダイアーチは、アーチ地形とサンゴと魚がそろう、八重干瀬では珍しいポイントです。
ロウニンアジやウミガメなどの大物から、小さな生きものまで見られます。
宮古島きっての外洋大物ポイントとされる一方、激流になることもあります。
ブルーコーナー
| 水深 | 〜20m |
| レベル | 上級 |
| 流れ | ときに強い |
| 見どころ | バラクーダの群れ |
ブルーコーナーは、八重干瀬でも指折りの大物ポイントです。
体長1mほどのバラクーダが100匹以上の群れをつくることがあり、その迫力は圧巻です。
流れが出やすい外洋のポイントなので、流れに対応できる経験が必要です。
アガラガウサ
| 水深 | 〜30m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | キャベツ畑のようなサンゴ群生 |
アガラガウサは、水深30m近辺一帯にリュウキュウキッカサンゴとリュウモンサンゴが広がるポイントです。
その景色はキャベツ畑にたとえられ、八重干瀬のなかでも独特の風景です。
春先にはコブシメの産卵、夏にはその孵化も見どころになります。
ビーマク
| 水深 | 〜20m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 樹齢1,000年以上のコモンシコロサンゴ |
ビーマクの一番の見どころは、コモンシコロサンゴという珍しいサンゴです。
樹齢1,000年以上と推定されていて、八重干瀬の歴史を感じさせます。
テーブルサンゴも広がり、アオウミガメが休んでいることもあります。
ユラビジ
| 水深 | 〜15m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 八重干瀬随一のカラフルさ |
ユラビジは、カラフルさでは八重干瀬随一といわれるポイントです。
浅場の枝サンゴにアカネハナゴイが群れ、水深5m前後の明るい場所で色がはっきり出ます。
流れも穏やかで、のんびり潜れる癒し系のポイントです。
沈船タグボート
| 水深 | 〜18m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 海底のタグボート |
沈船タグボートは、海底に沈むタグボートを見られるポイントです。
伊良部島の沈船より小ぶりですが、そのぶん透明度の高さが際立ちます。
流れが出ることがあるため、船から離れすぎないよう注意が必要です。
コーラルビューティ
| 水深 | 〜15m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 色とりどりの枝サンゴ |
コーラルビューティは、色とりどりの枝サンゴの群生が一面に広がる浅場のポイントです。
浅い場所に群生しているため、写真や動画でも色がきれいに出ます。
イフ
| 水深 | — |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 浅場・カメ・スカシテンジクダイ |
イフは、浅い場所が明るく写真映えするポイントです。
ウミガメが訪れることもあり、スカシテンジクダイやキンメモドキの群れも見られます。
プロビデンスⅠ
| 水深 | — |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | アカネハナゴイの群れ |
プロビデンスⅠは、アカネハナゴイの群れが根を覆うポイントです。
沖側ではウミガメやロウニンアジに出会えることもあります。
プロビデンスⅡ
| 水深 | — |
| レベル | 上級 |
| 流れ | ときに強い |
| 見どころ | イソマグロ・バラクーダ・ナポレオン |
プロビデンスⅡは、イソマグロやバラクーダの群れ、ナポレオンが見られる外洋のポイントです。
珍しいクダゴンベが観察できることもあります。
流れが速いため、潮止まりの時間帯を狙って潜るのが一般的です。
ハナダイコーナー
| 水深 | — |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | アカネハナゴイ・ホワイトチップ |
ハナダイコーナーは、その名のとおりアカネハナゴイの群れが見どころのポイントです。
ロウニンアジの回遊やホワイトチップ(ネムリブカ)が確認できることもあります。
タンニャビジ
| 水深 | — |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | テーブルサンゴ・ハナゴイ |
タンニャビジは、テーブルサンゴが広がる穏やかなポイントです。
その上をハナゴイが舞う光景が印象的です。
エメラルドガーデン
| 水深 | — |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 砂地の根・小さな生きもの探し |
エメラルドガーデンは、砂地に点在する根をめぐって小さな生きものを探すポイントです。
スカシテンジクダイやキンメモドキが根に群れています。
初心者におすすめのポイント
ライセンスを取りたての方や、八重干瀬が初めての方には以下のポイントがおすすめです。
いずれも水深が浅く流れも穏やかなので、サンゴをゆっくり楽しめます。
| ホワイトシティ | 水深〜10m。白い砂地に根が点在する癒し系。エイやサメが見られることもあります |
| ユラビジ | 水深〜15m。カラフルさは八重干瀬随一。浅場の枝サンゴが鮮やかです |
| コーラルビューティ | 水深〜15m。色とりどりの枝サンゴが一面に広がります |
| ビーマク | 水深〜20m。樹齢1,000年以上のコモンシコロサンゴとアオウミガメ |
八重干瀬で潜るときの注意点

八重干瀬は陸から入れません。すべてボートでのアクセスになり、池間漁港・平良港・伊良部島の港などから出港します。
外洋のため、天候や海況によってツアーが中止になることがあります。旅行の日程には余裕をもたせてください。
ブルーコーナーやハナダイアーチ、プロビデンスⅡは流れが速くなることがあります。流れに不安がある場合は、無理をせずショップに相談してください。
八重干瀬は国の名勝および天然記念物です。サンゴには絶対に触れず、立ち入りのルールを守ってください。
ダイビング後の飛行機搭乗には時間を空ける必要があります。宮古島から帰る日は潜らないなど、余裕をもった日程を組んでください。
よくある質問
八重干瀬は初心者でも潜れますか?
ホワイトシティやユラビジ、コーラルビューティなど、水深が浅く流れの穏やかなポイントが多くあります。
一方でブルーコーナーやプロビデンスⅡのように流れの速いポイントもありますので、経験本数に合わせてショップに相談してください。
体験ダイビングでも行けますか?
八重干瀬を専門にしているショップでは、体験ダイビングのツアーを用意しているところもあります。
ただし外洋まで船で移動するため、船に弱い方は半日プランや近場のポイントから検討するのが安心です。
シュノーケルとどちらがいいですか?
浅場のサンゴを見るだけならシュノーケルでも十分楽しめます。
サンゴの根に群れる魚を近くで見たい場合や、大物を狙いたい場合はダイビングが向いています。
「幻の大陸」はダイビングでも見られますか?
旧暦3月3日前後の大潮で八重干瀬が海面上に現れる現象は、潮が引いている時間に船で近づいて見学するものです。
詳しくは八重干瀬の記事で解説しています。
八重干瀬の周辺情報
八重干瀬(やびじ)

八重干瀬の記事では、八重干瀬とはどんな場所か、ツアーの選び方や「幻の大陸」が見られる時期などを解説しています。
ツアーに申し込む前に、あわせてご覧ください。
宮古島のアクティビティ

宮古島には、さまざまなマリンアクティビティがあります。
八重干瀬のダイビングツアーやシュノーケルツアーのほか、SUPなどの予約ができます。
気になる方は、「アクティビティジャパン」や「じゃらん」からアクティビティを確認してみてはいかがでしょうか?
宮古島のレンタカー

宮古島観光にはレンタカーが断然おすすめです。
与那覇前浜や伊良部大橋など、絶景スポットは島内に点在しているため、車があれば自分のペースで自由に巡れます。路線バスの本数が少ない宮古島では、レンタカーがあるかないかで旅の充実度が大きく変わります。
人気シーズンは予約が埋まりやすいので、旅行の日程が決まったら早めの予約をおすすめします。
まとめ

今回、八重干瀬エリアのダイビングポイント14ヶ所を紹介しました。
八重干瀬は池間島の北に広がる日本最大級の卓状サンゴ礁群で、国の名勝および天然記念物に指定されています。
浅場のサンゴの美しさと、外洋ならではの大物の両方を楽しめるのがこのエリアの魅力です。
北風の強い冬は欠航が増えますので、春から夏のシーズンを狙って計画してみてください。
宮古島のほかのエリアのダイビングポイントは、以下の記事でまとめて紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。






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