今回、宮古島の来間島・南海岸エリアにあるダイビングポイントを紹介します。
このエリアは、北風が強くて伊良部島・下地島へ行けない真冬の時化た日に潜ることが多いエリアです。
洞窟の長さが40mを超える「牛さん こわいよ」をはじめ、伊良部島・下地島とはまた違う雰囲気の穴の造形美が味わえます。
また、来間島や南海岸にはビーチから入れるポイントもあり、体験ダイビングや初心者にも向いています。
この記事では、ボートで行く7ポイントとビーチから入れる4ポイントの合計11ポイントを紹介します。
来間島・南海岸エリアの特徴

このエリアの特徴を3つにまとめると、次のとおりです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 冬の北風の日に潜るエリア | 伊良部島・下地島が荒れる日の受け皿になる |
| 浅くて明るい地形が多い | 洞窟やアーチが浅場にあり、初心者でも地形を楽しめる |
| ビーチエントリーができる | 来間ビーチ・シギラビーチなど、陸から入れるポイントがある |
冬の北風の日に活きるエリア
宮古島のダイビングは、南風なら伊良部島、北風なら下地島がメインになります。
ただし真冬に北風が強く吹いて時化ると、その下地島にも行けない日が出てきます。
そんなときに潜るのが、島の南側にあたるこのエリアです。
言いかえると、悪天候で諦めていた1本を救ってくれるエリアということです。
浅くて明るい地形が多い
伊良部島・下地島の地形は水深が深く、中級者以上向けのポイントが中心です。
一方このエリアの地形ポイントは浅場にあり、初心者でもアーチや洞窟を楽しめます。
浅いぶん光がよく届くので、洞窟に差し込む光がはっきり見えるのも持ち味です。
| 地形 | 水深の目安 | 代表的なポイント |
|---|---|---|
| 洞窟(ケーブ) | 〜23m | 牛さん こわいよ/エンジェルケーブ |
| アーチ | 3〜25m | 七又アーチ/ガオー |
| ホール | 5〜18m | 牛さん ありがとう |
| サンゴ・砂地 | 5〜30m | コーラルガーデン/ムイガー |
ビーチから入れるポイントがある

来間島や南海岸には、ビーチから入れるポイントがあります。
いずれも水深4〜7mほどと浅く、体験ダイビングやライセンス講習にもよく使われます。
ボートが出せない日でも潜れることがあるのは、このエリアならではの強みです。
| ポイント | 水深 | 見どころ |
|---|---|---|
| 来間ビーチ | 〜6m | カクレクマノミ |
| 博愛わいわいビーチ | 〜5m | ウミガメ |
| シギラビーチ | 〜4m | アオウミガメ |
| インギャーマリンガーデン | 〜7m | ハマクマノミ・波が穏やか |
ボートで行くダイビングポイント一覧
ボートで向かう7ポイントを一覧にまとめました。
| ポイント名 | 水深 | レベル | 見どころ |
|---|---|---|---|
| ムイガー | 5〜30m | 中級 | サンゴ群生・小物から大物まで |
| ガオー | 3〜25m | 中級 | アーチとクレバスを抜ける地形 |
| 牛さん こわいよ | 〜23m | 初級 | 全長40mを超える洞窟 |
| 牛さん ありがとう | 5〜18m | 初級 | 光が差し込む縦穴・暗がりの魚 |
| 七又アーチ | 〜16m | 初級 | 複数のアーチ・洞窟奥の湧き水 |
| エンジェルケーブ | 〜12m | 初級 | 光のカーテン |
| コーラルガーデン | 〜8m | 初級 | 浅場に広がるサンゴ |
※水深とレベルはショップやコースによって異なります。参加前に必ずショップへご確認ください。
ムイガー
| 水深 | 5〜30m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | サンゴ群生・小物から大物まで |
ムイガーは、宮古島の南東部にあるムイガー断崖の沖にあるポイントです。
断崖が見下ろす七又海岸のすぐそばで、同じエリアの七又アーチとあわせて潜ることもあります。
サンゴの群生が広がり、小さな生きものから大物まで幅広く楽しめます。
水深30mまで取れるため、深度と残圧の管理には余裕をもってください。
ガオー
| 水深 | 3〜25m |
| レベル | 中級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | アーチとクレバスを抜ける地形 |
ガオーは、アーチ状の地形とクレバス(岩の裂け目)を抜けていくポイントです。
水深3mの浅場から25mまで高低差があり、南海岸のなかでは地形を大きく味わえる場所です。
牛さん こわいよ
| 水深 | 〜23m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 全長40mを超える洞窟 |
牛さん こわいよは、洞窟の長さが40mを超える、宮古島でも屈指の長い洞窟ポイントです。
近くの海岸に立つ牛の像を目印にしていたことから名づけられた「牛さんシリーズ」のポイントのひとつです。
とにかく真っ暗なトンネルを進むため、ライトは必携です。ただし洞窟の中は広く、地形としてはそれほど難しくありません。
穴の中ではオトヒメエビやリュウグウモエビといった甲殻類が見られ、出口の穴から差し込む幻想的な光も見どころです。
距離が長いので、残圧には余裕をもって入ってください。
牛さん ありがとう
| 水深 | 5〜18m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 光が差し込む縦穴・暗がりの魚 |
牛さん ありがとうは、「牛さん こわいよ」の少し西にあるポイントです。
ポイントの近くの海岸にある牛の像を目印にたどり着いていたことから、その牛への感謝を込めてこの名前がついたと伝えられています。
根と根のあいだにある亀裂からトンネルを進んでいくと、天井から日の光が差し込む縦穴に出ます。
穴の中にはカッポレ、出入り口ではカスミアジが見られます。ケーブの出入り口の近くには、キミオコゼや大きなチョウチョウコショウダイもいます。
流れもほとんどなく水深も浅めなので、落ち着いて地形を楽しめます。
七又アーチ
| 水深 | 〜16m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 複数のアーチ・洞窟奥の湧き水 |
七又アーチは、断崖絶壁が続く七又海岸の沖にあるポイントです。水深6mあたりから穴へ入っていき、複数のアーチが連なります。
洞窟の奥には湧き水があり、淡水と海水が混じり合うケモクラインを見ることができます。
いくつもの穴から光が差し込むため、写真映えするポイントでもあります。
エンジェルケーブ
| 水深 | 〜12m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ときにあり |
| 見どころ | 光のカーテン |
エンジェルケーブは、全長約20mの洞窟が迷路のように曲がりくねって複雑につながるポイントです。
中央には4か所の空間があり、天井のリーフの隙間から太陽光が差し込みます。
その光がまるで天使が舞い降りてくるように見えることから、この名前がつきました。
光は白・エメラルドグリーン・ブルーと変化します。昼の時間帯、とくに干潮時がよりはっきり見えます。
カエルウオやオキナワスズメダイ、ナポレオンなども見られます。
コーラルガーデン
| 水深 | 〜8m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | 浅場に広がるサンゴ |
コーラルガーデンは、来間島の南にある水深8m前後の浅いポイントです。
最大水深8mと浅く、流れもほとんどないため、初心者でも安心して潜れます。
さまざまなサンゴが広がり、チョウチョウウオやスズメダイ、クマノミなどが集まります。
ビーチから入れるダイビングポイント
来間島・南海岸には、陸から入れるポイントが4ヶ所あります。
いずれも当サイトでビーチとしても紹介していますので、あわせてご覧ください。
来間ビーチ
| 水深 | 〜6m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | カクレクマノミ |
来間ビーチは、来間島にあるビーチエントリーのポイントです。
防波堤の階段からそのままエントリーでき、最大水深は6mほどの砂地とサンゴのポイントです。
カクレクマノミのほか、アオウミガメやコブシメ、ニシキフウライウオなども見られます。
ビーチとしての詳細は来間漁港ビーチの記事で解説しています。
博愛わいわいビーチ
| 水深 | 〜5m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | ウミガメ |
博愛わいわいビーチは、ウミガメが多く生息している浅いビーチです。
水深5mほどと浅いため、体験ダイビングやシュノーケリングにもよく使われます。
ビーチとしての詳細は博愛わいわいビーチの記事で解説しています。
シギラビーチ
| 水深 | 〜4m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | アオウミガメ |
シギラビーチは、最大水深4mほどの浅いビーチのポイントです。
アオウミガメに出会えることがあり、リゾートの目の前という入りやすさも魅力です。
ビーチとしての詳細はシギラビーチの記事で解説しています。
インギャーマリンガーデン
| 水深 | 〜7m |
| レベル | 初級 |
| 流れ | ほとんどない |
| 見どころ | ハマクマノミ・波が穏やか |
インギャーマリンガーデンは、外海と隔てられた入り江にあるポイントです。
ハマクマノミが多く、波が穏やかなため、海況が悪い日の代替地としても使われます。
ビーチとしての詳細はインギャーマリンガーデンの記事で解説しています。
初心者におすすめのポイント
ライセンスを取りたての方や、地形ダイビングが初めての方には以下のポイントがおすすめです。
いずれも水深が浅く流れも穏やかなので、無理なく楽しめます。
| コーラルガーデン | 水深〜8m。浅場にさまざまなサンゴが広がり、チョウチョウウオやスズメダイが集まります |
| 七又アーチ | 最大水深16m。明るい浅場で複数のアーチをくぐれます |
| エンジェルケーブ | 水深〜12m。天井から差し込む光のカーテンが見どころです |
| シギラビーチ | 水深〜4m。ビーチから入れて、アオウミガメに会えることも |
| 博愛わいわいビーチ | 水深〜5m。ウミガメが多く、体験ダイビングにも使われます |
このエリアで潜るときの注意点

「牛さん こわいよ」は洞窟の長さが40mを超えます。ライトは必ず携行し、残圧に余裕をもって入ってください。
エンジェルケーブは洞窟が迷路のように入り組んでいます。ガイドから離れないようにしてください。
ムイガーやガオーは水深25〜30mまで取れます。深度と無減圧時間の管理に注意してください。
洞窟やアーチに入るポイントが多いため、中性浮力が安定していないと地形を傷つけたり視界を悪くしたりする原因になります。
サンゴには絶対に触れないでください。数十年から数百年かけて育ったものが、一度の接触で壊れてしまいます。
ダイビング後の飛行機搭乗には時間を空ける必要があります。宮古島から帰る日は潜らないなど、余裕をもった日程を組んでください。
よくある質問
いつ行くエリアですか?
北風が強くて伊良部島・下地島に行けない、真冬の時化た日に潜ることが多いエリアです。
つまり、冬に宮古島でダイビングをする方ほど訪れる可能性が高くなります。
初心者でも潜れますか?
コーラルガーデンや七又アーチ、エンジェルケーブなど、水深が浅く流れの穏やかなポイントが多くあります。
伊良部島・下地島の地形が中級者以上向け中心なのにくらべると、このエリアは初心者でも地形を楽しみやすいのが特徴です。
体験ダイビングでも潜れますか?
来間ビーチや博愛わいわいビーチ、シギラビーチなど、ビーチから入れる浅いポイントでは体験ダイビングを受け付けているショップがあります。
「牛さん こわいよ」のような洞窟ポイントは体験ダイビングでは潜れません。
ボートが出せない日はどうなりますか?
ビーチから入れるポイントに切り替えられることがあります。
とくにインギャーマリンガーデンは外海と隔てられた入り江にあるため、波が穏やかで海況が悪い日の代替地として使われます。
来間島・南海岸の周辺情報
来間島のビーチ

来間島のすべてのビーチ5選では、長間浜や長崎浜など来間島のビーチと展望台を紹介しています。
ダイビングの前後に立ち寄れる場所が多いので、あわせてご覧ください。
上野・南部エリアのビーチ

上野・南部エリアのビーチ5選では、シギラビーチや博愛わいわいビーチなど南海岸のビーチをまとめて紹介しています。
宮古島のアクティビティ

宮古島には、さまざまなマリンアクティビティがあります。
ファンダイビングや体験ダイビングのほか、シュノーケリングやSUPなどの予約ができます。
気になる方は、「アクティビティジャパン」や「じゃらん」からアクティビティを確認してみてはいかがでしょうか?
宮古島のレンタカー

宮古島観光にはレンタカーが断然おすすめです。
与那覇前浜や伊良部大橋など、絶景スポットは島内に点在しているため、車があれば自分のペースで自由に巡れます。路線バスの本数が少ない宮古島では、レンタカーがあるかないかで旅の充実度が大きく変わります。
人気シーズンは予約が埋まりやすいので、旅行の日程が決まったら早めの予約をおすすめします。
まとめ

今回、来間島・南海岸エリアのダイビングポイント11ヶ所を紹介しました。
このエリアは、北風が強くて伊良部島・下地島に行けない真冬の時化た日に活きるエリアです。
洞窟やアーチが浅場にあるため、初心者でも地形ダイビングを楽しめるのが大きな魅力です。
ビーチから入れるポイントもあり、ボートが出せない日の受け皿にもなります。
冬に宮古島で潜る予定の方は、このエリアのポイントも覚えておくと選択肢が広がります。
宮古島のほかのエリアのダイビングポイントは、以下の記事でまとめて紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。






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